子どもの安全に関する世論調査(内閣府)

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2013年9月9日に内閣府から「子どもの安全に関する世論調査(平成25年7月調査)」が公表されました。子どもの犯罪被害等に対する意識や子どもを守るための防犯活動に対する意識に関する調査に加え、子どもを取り巻く環境及び諸問題に対する意識及び要望に関する調査の中で「スマートフォンやコミュニティサイトを利用することに対する認識」に関する調査も行われています。

従来の携帯電話と比較して子どもがスマートフォンを利用することに不安を感じるかという設問に対して、「感じる」とする回答者が71.9%(「感じる」46.4%+「どちらかといえば感じる」25.5%)で、総じてスマートフォンの利用に対して不安感を持っているユーザーが多いことが伺えます。さらに、不安の具体例としては「インターネット上のウェブサイトやアプリを利用することにより,他者とのトラブルや犯罪被害に巻き込まれるおそれが高くなること」を挙げた回答者が72.4%,「インターネット上で子どもに悪影響を与える情報を閲覧するおそれが高くなること」を挙げた回答者が69.0%の順となっているようです。

これに対して、子どもがインターネットを利用するに当たって,どのような安全対策をとったらよいと思うか聞いたところ,「信頼できないサイトからはソフトウェアをパソコンに入れない」が51.0%,「信頼できないサイトからはアプリをスマートフォンに入れない」が46.5%と高く,以下,「目の届かないところでインターネットを利用させない」(35.4%),「スマートフォンのフィルタリングの実施」(33.6%),「パソコンにウイルス対策ソフトを導入し,最新の状態に維持する」(33.3%),「パソコン用のフィルタリングの実施」(31.6%),「スマートフォンにウイルス対策ソフトを導入し,最新の状態に維持する」(29.2%)といった順となっているようです。

調査票の設問で選択肢が予め提示されているため、回答者に「その中から選択しなければならない」という意識が働いた可能性も十分にありますが、「感じている不安」と「講じるべき安全対策」の間に大きな隔たりがある(=その安全対策を講じても、感じている不安の回避策にはならない)ように感じられます。インターネットに接続できる電子機器を使用することの危険を具体的に理解した上で、その危険を回避するための実際的な方法についての情報を収集することが急務だと感じました。