CNET「News Corp. readies Amplify Tablet for schools」から。
アメリカのNews Corp.が、K-12(幼稚園~高校生)向けデジタル教育サービス「Amplify」用のタブレットPCを発表しました。
通常のiPadやAndroidタブレットを学校で使用するという取り組みは日本を含め各国で行われていますが、このタブレットはあくまでも教育に特化した専用タブレットとして開発されています。台湾ASUS社のTransformar Pad TF300TLがベースになっているようですが、OSはAndroid(バージョン 4.2)、サイズはiPadと同じぐらいの10インチタイプです。色もポップでかわいいですね。
公式サイトには、機能や使い方が動画でも説明されています。簡単にまとめると、こんな特徴があるようです。
子どもでも操作しやすいインターフェイス
シンプルな画面と大きいアイコンやボタンで、子どもたちが直感的に操作できることを目指しているようです。ホーム画面もシンプルですね。
教育に活用できるアプリケーションをインストール済み
Encyclopaedia Britannica(百科事典)、Merriam-Webster Dictionary(辞書)、Desmos graphing calculator(グラフ関数電卓)、Project Noah science tools(野生動物や昆虫、植物などの写真を共有するサービスですが、どの写真も本当にキレイです)、Google Apps for Education(教育機関向けGoogle Apps)などがインストールされており、すぐに利用できます。
教室で使用できる授業用ツール
授業用の教材を作ったり、テストを作ったりするための教師向けツールや、投票機能、授業が理解できたかを子どもたちがリアルタイムに答えられるような機能などが搭載されています。また、PCを使って子どもたちのタブレットを管理する機能などもあります。
なお、通信機能は「Amplify Tablet(通常版)」がWiFiのみ、「Amplify Tablet Plus(高機能版)」がWifi+4G(LTE)となっており、子どもが学校以外の場所でもこのタブレットを使って学習することが想定されています。価格は「Amplify Tablet」が$299(+年間$99の2年契約)、「Amplify Tablet Plus」が$349(+年間$179の2年契約)と発表されています。
「デバイスは普段は学校で管理しておいて、授業のときに子どもたちに貸し出す」という使い方ではなく、「1人1台、家でも学校でも自分のタブレットを常に使う」という使い方を想定しているようですね。使用できるアプリケーションを制限したりすることもできるようですから、子どもには一定の範囲内で使わせる、という使い方もできそうです。
大規模な導入となると1台あたりの価格がまだ高いような気はしますが、学習ツールとしてのタブレットの導入は世界中で確実に広まっています。Amplifyのサービスそのものの展開も含め、今後の動向にも注目していきたいと思います。